HUAWAYのスマホが危険とは?

最近テレビのCMでも見かけるようになったスマホのメーカー"HUAWAY"。読み方は”ファーウェイ”で、中国のメーカーです。実際、世界的にシェアを拡大しており、日本の「価格.com(カカクドットコム)」でスマートフォンランキングを見ると、ファーウェイのスマホが1位、タブレットでも3位につけている(11月27日時点)そうです。人気の理由は低価格でそこそこの性能、ということですが、いわゆるコスパが良い製品だということです。2017年にはついに米アップルを超えて世界第2位のシェアを獲得したということです。

そんなファーウェイに関する、ちょっと怖いニュースを見かけたので要約してみます。

ファーウェイのスマホは“危険”なのか 「5G」到来で増す中国の脅威 : ITmedia

  • 米国が中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の製品を使わないよう友好国に要請していると報道された

  • 中国は米国に対して大々的にサイバー攻撃を仕掛けてきた実績があり、米国は中国系企業を警戒している

  • モバイル・インフラなどの5G関連機器などのシェアは、安価に機器を売りさばいているファーウェイなど中国勢が優勢であり、米国は強い危機感を抱いている

米国の言い分

中国には超法規的な国内法があり、政府に命じられれば国内企業も人民も政府の言うことを聞かなければならないそうです。つまり中国政府がファーウェイに命じれば、中国政府がファーウェイのスマホやタブレットに不正アクセスができる、と主張しているのですね。確かにそんな恐れがあるスマホやタブレットで政府や研究機関等の重要な機密データにアクセスされてはたまらないでしょう。

もうひとつの理由

次世代移動通信システムである”5G”が普及間近です。現在スマホなどで使われているのは第4世代である”4G”ですが、5Gは4Gの100倍の通信速度だと言われています。この5Gが普及すると、スマホやタブレットなどの端末からの通信だけでなく、あらゆる機器がネットワークに接続されて(いわゆるIoT=モノのインターネット)今よりももっと便利な世の中になると言われています。当然5Gに接続するためには5Gに対応する機器が必要になります。つまり「米国と同盟国」Vs.「中国勢」の5Gの覇権争いなのですね。現状はファーウェイを始めとする中国勢がリードしているようです。米側が中国製品を締め出したいのも当然の流れでしょう。

結局ファーウェイのスマホは危険か?

中国がサイバー攻撃を仕掛けた過去があるのは事実です。そして中国の超法規的国内法により中国政府に不正アクセスされる恐れもあることはあります。やっぱり心配だからファーウェイはやめてiPhoneにしよう、と思っても安心はできません。米国自身も不正アクセスが発覚した前科があるのですから。

結論として、どこのメーカーのスマホであっても重要機密などにアクセスするようなことが無ければ、普通に使って問題ないと思います。もしあなたがどこかの国家的組織に狙われたとしたら逃げられないですし。ただしセキュリティーには可能な限り気を遣うべきです。機密データへのアクセスについては、自社のセキュリティーのルールに従いましょう。あとは国家としてどこを信用するか、、という自己判断におまかせします。


【12/7追記】日本政府も中国通信機器大手ファーウェイとZTEを排除する方針であると報道されました。ただし中国政府を刺激しないよう、2社を名指しすることはないようです。

分解したら“余計なもの”が見つかった!?日本政府も「ファーウェイ排除」へ | プライムニュース イブニング

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