先のブログでお知らせしたWindows10 2018年秋の大型アップデート”October 2018 Update(バージョン1809)”ですが、1月16日から自動更新のユーザーへの配信が再開されました。
参照記事:【注意】Windows10 2018年秋の大型アップデートの問題
参考記事:【続報】Windows10 2018年秋の大型アップデート
これまではWindows Updateで「更新プログラムのチェック」を手動で行った場合に1809に更新されていましたが、今後は「自動更新」でも1809に更新されていくものと思われます。
「Windows 10 October 2018 Update」、自動更新対象デバイスへの配信を再開
(出典:ZDNet Japan)
使用環境により差はあると思いますが、近いうちにWindows 10のアップデート1809が適用されるでしょう。
バージョンの確認とアップデートの注意
Windowsのバージョンの確認
自分のPCのWindowsのバージョンが何であるかは普段は気にしていないと思いますが、以下のように確認することができます。
- Windowsボタンをクリックし、歯車アイコンをクリック
- 「システム」をクリックし、左メニューから「バージョン情報」をクリック
- 右側の欄を下にスクロールすると「デバイスの仕様」に続いて「Windowsの仕様」が表示されます
バージョンが1809になっていれば既にアップデート済みです。
更新には時間がかかる
大型アップデートではWindowsの機能追加を目的としているので、更新にかかる時間も長く、必ず再起動が必要になります。アップデートの流れとしてはPC使用中に自動的にダウンロードが行われて準備を行い、再起動後にアップデートが行われます。
この再起動のタイミングはマイクロソフト側が様々な条件により決めているようなので一般ユーザーにはわかりませんが、おそらくPCをシャットダウンしようとしたタイミングで「更新してシャットダウン」または「更新して再起動」が表示されるか、もしくはPC使用中に「再起動が必要です」旨のダイアログが表示され、いつ再起動するかを選択するかもしれません。
もし大事な作業中に再起動されては困ると思われる方は、時間の余裕がある時にWindows updateで手動でアップデートをしてしまうというのも良いと思います。
アップデート1809で何が変わる?
これまでアップデート1809の問題について取り上げてきましたが、ようやく収束したと思われますので、アップデートで何が変わるのかピックアップしてみたいと思います。
「Windows 10 October 2018 Update」でなにが変わったのか? 新機能をチェック
(出典:PC Watch)
リリース直前! 「Windows 10 October 2018 Update」のどこが変わる?
(出典:@IT)
Windowsのデザインなどが大きく変わるということは無さそうです。普段使っているWindows 10には知られざる機能がたくさんあったりします。今回のアップデートでも便利な機能が追加されているようです。いくつかピックアップしてみます。
スマホ同期管理アプリ
Android 7.0以降のスマホ限定の機能だが、PCと連携することでスマホの中の画像を閲覧したり、PCにコピーしたりできる。その他にもスマホのSMSをPCで受発信する機能もあります。
切り取り&スケッチ
Windowsの画面をキャプチャーしたり、画像に手書きなどの書き込みができるツール。ドキュメントなどに画面を貼り付ける時に重宝します。これまでも「Snipping Tool」という標準ツールが搭載されており筆者も愛用しているが、その代わりとなる。「Snipping Tool」と比べるとpng形式で保存、画像ファイルを開いて書き込みなどの機能が追加されている。ただし役目を終えるはずだった「Snipping Tool」はユーザーの要望で今後も残るらしい。
ブラウザ「Microsoft Edge」の改良
正直、あまり普及しているとは言えないEdgeですが、その要因の一つとしてシンプルすぎて機能が少ないことが挙げられます。今回の改良ではいくつかの便利な機能が追加されるが、中でもPDF表示のツールバーの改良、外国語を読む時に利用できる「オフライン辞書」などが使えそうです。
クラウドクリップボード
同じアカウントで利用している別のPCとクリップボードを共有できる機能。例えば一方のPCで文字列や画像をコピーし、「Windowsキー+V」で別のPCに貼り付けることができる。複数台のPCを使って作業する人にはとても便利な機能です。
新しい157個の絵文字
157個の新しい絵文字が追加されており、スーパーヒーロー、赤毛の女の子、ソフトボール、海賊旗、ラマなどでメッセージを飾れます。これらの新絵文字は「Windowsキー+.」で表示される「絵文字パネル」から入力可能です。
画面の拡大率を変えずに文字を大きく表示
Windows 10では、これまで画面の拡大率を変えて、表示される標準文字(メニューやエクスプローラで使われる文字)を大きくすることはできたが、これでは表示全てを拡大するため解像度は下がっていました。1809では画面の拡大率はそのままで表示テキストのみ拡大する機能が搭載されました。高解像度のディスプレイを使っている場合に文字だけ大きくしたいという場合に使える便利な機能です。
「メモ帳」アプリの改良
長らくWindowsの標準アプリである「メモ帳」アプリが強化されます。フォントを変更せずに表示文字の拡大縮小が行える「ズーム」機能、Bing検索機能、テキスト検索のラップアラウンド(文末まで検索した後、文頭に戻って検索)などが装備された。また、開発者にとって大きいのがCR+LF以外の行末記号に対応したことで、UNIX/Linux系の「LF」のみのテキストも改行が正しく表示されるようになります。
その他
当然ながらセキュリティも強化されます。ランサムウェアなどの脅威からファイルを保護する機能の強化などがあります。
使い勝手の面では画面下のタスクバーにある「検索ボックス」が見た目も変わり、プレビュー機能が強化されてファイルを開かなくても中身を判別できるようになります。
見た目の面では先に挙げた画面の拡大率はそのままで表示テキストのみ拡大する機能のほか、エクスプローラーの色をダークにする機能も追加されました。地味な機能ながら長時間PCを使う人には目に優しい改良と言えるのではないでしょうか。
まとめ
Windows 10の秋の大型アップデートをめぐって一騒動ありましたが、ようやくすべてのユーザーに適用されようとしています。このアップデートで追加される機能をピックアップしてみましたが、使ってみたい機能が無いという方もいらっしゃると思います。しかしWindowsだけじゃなく、Mac、Android、iOSなどのOSのアップデートでは目に見えない改良やセキュリティーの強化が図られますので、常に最新の状態で利用されることを強くお薦めいたします。